さっくり解けて良かった。
http://codeforces.com/contest/629/problem/E
問題
木を成すグラフが与えられる。
これらに対し、以下のクエリM個に順次答えよ。
各クエリは頂点対(u,v)からなる。
木に対し、ある2頂点間に辺を追加したとする。
元の木ではu→vの経路は1つしかないが、辺を追加したことで2つになり、u→v→uに至る閉路ができる可能性がある。
辺を追加する2頂点が等確率で選択されるとき、閉路が出来るケースにおいて、その閉路長の平均値を求めよ。
解法
まずLCAを求められるようにしよう。
簡単なケースは、LCA(u,v)がu,vと一致しない場合である。
この場合、追加した辺がuのsubtree中の点と、vのsubtree中の点を結ぶなら、新たに閉路を作ることになる。
そこで、各頂点pに対し、subtreeの頂点数V(p)と、subtreeの各頂点に至るまでの距離の総和S(p)をDFSで求めよう。
pからsubtreeのどこかの頂点に致す経路の平均帳はS(p)/V(p)となる。
よって、求める解は以下の和である。
- 元々のu→LCA(u,v)→vの距離
- 追加する辺の距離1
- uからsubtreeのどこかの点への平均距離S(u)/V(u)
- vからsubtreeのどこかの点への平均距離S(v)/V(v)
u,vのどちらかがLCA(u,v)と一致する場合は注意が必要。
例えばu=LCA(u,v)の場合、追加する辺の一端はvのsubtreeで良いが、u側は「全頂点のうち、u→v側に向けて1つ進んだ子頂点のsubtreeを除いた点」のどれかを選ぶ。
上記のような点の平均距離を求めるため、DFSを2回行って、各頂点から全頂点への平均距離を求めておこう。
後は以下の和を求めればよい。
- 元々のu→vの距離
- 追加する辺の距離1
- vからsubtreeのどこかの点への平均距離S(v)/V(v)
- uから全頂点のうち、u→v側に向けて1つ進んだ子頂点のsubtreeを除いた点への平均距離
int N,M; vector<int> E[101010]; int P[21][200005],D[200005]; int sub_v[101010]; ll sub_d[101010]; ll par_d[101010]; void dfs(int cur) { sub_v[cur]=1; ITR(it,E[cur]) if(*it!=P[0][cur]) { D[*it]=D[cur]+1; P[0][*it]=cur; dfs(*it); sub_v[cur]+=sub_v[*it]; sub_d[cur]+=sub_d[*it]+sub_v[*it]; } } void dfs2(int cur,ll p) { par_d[cur]=p; ll tot=p+sub_d[cur]; ITR(it,E[cur]) if(*it!=P[0][cur]) { ll p2=tot-(sub_d[*it]+sub_v[*it])+(N-sub_v[*it]); dfs2(*it,p2); } } int lca(int a,int b) { int ret=0,i,aa=a,bb=b; if(D[aa]>D[bb]) swap(aa,bb); for(i=19;i>=0;i--) if(D[bb]-D[aa]>=1<<i) bb=P[i][bb]; for(i=19;i>=0;i--) if(P[i][aa]!=P[i][bb]) aa=P[i][aa], bb=P[i][bb]; return (aa==bb)?aa:P[0][aa]; // vertex } int getpar(int cur,int up) { int i; FOR(i,20) if(up&(1<<i)) cur=P[i][cur]; return cur; } void solve() { int i,j,k,l,r,x,y; string s; cin>>N>>M; FOR(i,N-1) { cin>>x>>y; E[x-1].push_back(y-1); E[y-1].push_back(x-1); } dfs(0); dfs2(0,0); FOR(i,19) FOR(x,N) P[i+1][x]=P[i][P[i][x]]; while(M--) { cin>>x>>y; x--,y--; if(D[x]>D[y]) swap(x,y); int lc=lca(x,y); ll base=(D[x]-D[lc])+(D[y]-D[lc])+1; double xs,ys=sub_d[y]*1.0/sub_v[y]; if(x==lc) { int yp=getpar(y,D[y]-D[x]-1); xs=(par_d[x]+sub_d[x]-(sub_d[yp]+sub_v[yp]))*1.0/(N-sub_v[yp]); } else { xs=sub_d[x]*1.0/sub_v[x]; } _P("%.12lf\n",base+xs+ys); } }
まとめ
u,vの片方がLCAとなるケースをうまく解けて良かった。